ダカット(ドゥカート)

 

すでにご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますがコレクターの多いダカットについて改めてご説明させていただきます。

 

中世ラテン語の"ducatus"(「公爵の」や「公爵領の」、又は「公爵の硬貨」の意。)が語源の

ダカット(ドゥカート)は様々な国で発行され、たくさんの種類が存在します。

 

国際貿易で使われていた通貨はフローリン(Florin)は

14世紀の間に西ヨーロッパで”ダカット(Ducat)”へ移り変わっていきました。

 

ダカット通貨はドゥカートとも呼ばれ、ヴェネツィア共和国が鋳造したドゥカート金貨はイスラム世界へ浸透したといわれています。

現在の通貨と異なり、この当時は金本位制であったため、金貨を溶かして出来る金の量がその通貨の価値を表しています。金貨がはじめて鋳造された1284年からヴェネツィア共和国が滅亡する1784年までの500年もの間、デザインと金の純度は殆ど変化しませんでした。

 

ヴェネツィア共和国ドゥカート金貨は、

直径約2cm、重さ約3.545g、品位99.47%の純金で出来ており、当時の金貨の中で一番の純度を誇っていました。

 

ドゥカート金貨には鋳造された時の元首が描かれているので、それにより大体の発行年月を判断することができます。

交易に一番大事なのは信用獲得のため、

常に純金の金貨を鋳造していたヴェネツィア共和国は現代のドル以上の信用を受けていました。

 

1455年にはドゥカート金貨一枚が、小銀貨124枚に相当すると法的に決定され、新たに発行されるドゥカート銀貨と共にドゥカート金貨は勘定通貨となりました。

 

現在COCOINでは下記ダカットがご紹介可能となっております。

 

1859年ドイツ フリードリヒ 10ダカット金貨(NGC/PF61CAM)

 

1691年ドイツ ハンブルク 金メダル 5ダカット相当(NGC/MS61)

1958年ドイツ リューベック10ダカット金貨(PCGS/MS63)

 

 

 

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