これからのアンティークコインの価値を考える~妥当性より可能性~

<コイン価格の妥当性と可能性 -オークション結果から- >


2021年最初の大手国内オークションが終了し、コインコレクターの皆様方におかれましてもお楽しみのお時間を過ごされたのではないでしょうか。

弊社では今回のオークションについて、アンティークコイン市場におけるコイン価格の「妥当性」と「可能性」を考えさせられるものであったと捉えています。

6ダカット都市景観ポルトガレッサー金貨を筆頭に、いくつものコインにこれまでの市場価格=「妥当性」を超えた落札結果がつけられました。
いずれも人気要素は充分で、価値が上がること自体不自然ではありませんでしたが、今まで以上に将来的な価値の上がり幅=「可能性」を見据えた入札が行われていたように感じます。

資産保全におけるコイン選びにおいて価格の「妥当性」を踏まえるのは基礎であり、欠かせない要素です。しかしこのオークション結果からは、「妥当性」”のみ”のコイン選びでは、「可能性」を秘めたコインを手に入れる機会を逃しうるという市場の一面が見えてきます。


<可能性を見据えたコイン選びの時代へ>


アンティークコインはコロナ禍においても価値が下がらず、上昇をも見せる優秀な資産保全手段です。そのため、今やアンティークコイン市場にはコインコレクターだけではなく、資産保全を考える方々も日々新規参入し続けてきています。
こうした市場の拡大に伴って、「妥当性」の先の「可能性」をも踏まえた取引が活発になり、特に人気コインほどこの傾向が顕著になってくるのではないでしょうか。

これを踏まえると、これからのアンティークコイン市場においては、「このコインを幾らで買うのが妥当か?」という点に加えて、
「どこまでこのコインの価格は上がる可能性があるか?」という点を意識してコインを選び、価値を捉え、購入する事が重要になってくると考えられます。

コインの価値を決定する3大要素は、①希少性②グレード③人気でありますので、基本的にはこれらの要素から「可能性」を考えていくことがよろしいでしょう。
例えば弊社取り扱いのコインでは、以下のようなコインが特に「可能性」を感じさせてくれる例と考えています。

 

ハンブルク都市景観ポルトガレッサー10ダカット金貨

今回のオークションで大きな可能性を見せた都市景観ポルトガレッサー金貨の、更に大型の1枚。
高グレード、モチーフデザイン、歴史的背景の全てを兼ね備えている。

ヨハン・ハインリッヒ男爵 成婚60周年記念”ポルトガレッサー”100マルク金貨

高グレード大型金貨のプルーフ・ウルトラカメオ鑑定品。
ドイツコインらしい精緻なデザインに、数多の人気モチーフを盛り込んだ贅沢な1枚。

アンティークコイン 100マルク金貨 ポルトガレッサー

トレードダラー 1香港ドル ”ピエフォー金貨”

東西貿易の生き証人である銀貨を、ピエフォー仕立ての金貨にしたバージョンのコイン。「トレードダラー」という人気ジャンルにあって同一品はほぼ見かけず、モチーフデザインから見える歴史的背景も楽しめる。

アンティークコイン トレードダラー 金貨

エドワード8世 ファンタジークラウン”金貨” ポブジョイミント

王冠を賭けた恋で人気のエドワード8世。金貨で彼が描かれること自体が非常に稀で、発行機関が、流通貨幣の委託製造も手掛ける、英国の大手民間造幣所という価値の確かな1枚。

 アンティークコイン エドワード8世


もちろん、これまでのお話は価値の上り幅=「可能性」に期待を振り切ってコインを購入しようという投資・投機的なご提案ではなく、あくまで資産保全手段として、より一層未来を踏まえた選択のお薦めでございます。

また、市場状況に応じてご自身のアンティークコイン・ポートフォリオを随時見直される事もご検討なさるのが良いかと存じます。


COCOIN.jpではアンティークコイン選び、コインを活かした資産保全、再販などのご相談に専門担当者がご対応させて頂いております。どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。