【1879年 ヨハン・ハインリッヒ男爵成婚60周年記念 ポルトガレッサー 100マルク金貨(NGC/ PF62 UCAM)】

【コイン概要】

1879年にヨハン・ハインリッヒ男爵とその伴侶ヘンリエットの成婚60周年を記念して、 ドイツにて発行された100マルク金貨です。

大型かつ精密なデザインが特徴の贈答用金貨「ポルトガレッサー金貨」の1つであり、ポルトガレッサーならではの「直径42mm、重量36g」という大型サイズになっております。

                                                                       手にした時のじ重量感が嬉しく、さらに光を当てる角度によって、60年もの間添い遂げた夫婦が、コインの表面にて様々な表情を見せてくれるところも魅力的です。

表面には、イギリスの資産管理会社「Schroder」を築いたヨハン・ハインリッヒ男爵とその伴侶ヘンリエットを祝福する天使の肖像が、

裏面には、英国の象徴ライオン・ユニコーンを描いた紋章と共に「ダイヤモンド婚を祝福する 1879年1月26日」のメッセージがドイツ語で刻印されております。

希少性・グレード・デザイン性の全てを兼ね揃えた逸品です。

 

【決して朽ちない夫婦の絆とその愛のコイン】

ヨハン・ハインリッヒ・シュローダー氏は1784年、ハンザ都市ハンブルグの大商家に生まれ、 幼少期より家族とともに世界を駆け回った生粋の商人でした。

王族や皇帝の家系に名を連ねていない人物が、ここまで工夫を凝らしたデザインで描かれることは非常に珍しいのではないでしょうか。このデザインは、現代にまで続く大会社「Schroder」の始まりを築き上げたヨハンと、共に連れ添ったヘンリエットの愛の結晶であると言えるでしょう。

1818年、ヨハンは最初の会社をロンドンに立ち上げ、1819年には故郷ハンブルクに2つ目の会社を立ち上げます。やがて時はパクス・ブリタニアに差し掛かり、ロシア・アメリカをはじめとした大国との貿易を通じてヨハンの事業は拡大していきます。

そして1代で現代に続く大会社「Schroder」の基礎を築き上げ、65歳で現場を退き、98歳の大往生を遂げています。1868年にその功績を讃えられ、プロイセン王家からバロン=男爵の称号を与えられています。

シュローダーの生涯をそばで支え続けたのが、 1819年にヨハンの妻となったヘンリエット・シュローダー氏とその子供たちです。 夫婦は生涯9人の子に恵まれ、子供たちもまた商人として父の興した会社を拡大するのに大いに力を発揮したと言います。

また、裏面のデザインも見逃せません。

ライオン・ユニコーンはロスチャイルド家・そして英国王家の紋章に用いられるモチーフであり、そこにシュローダー家の紋章を組み合わせた、大胆なデザインになっています。

19世紀の2大勢力と同様のモチーフを許されたのも、イギリスで偉業を成し遂げたヨハンと家族の功績あってのものでしょう。

激動の時代を共に乗り越えながら連れ添った夫婦の絆がここにあります。数多ある愛や絆の表現で、幾千年先も朽ちることがない、アンティークコインという形は特別素敵なものではないでしょうか。