プロイセン王国について

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今回は世界中のコレクターから絶大な人気を誇るプロイセン王国とそのコインの特徴について触れたいと思います。

プロイセン王国とは
**プロイセン王国(Kingdom of Prussia)** は、ヨーロッパの歴史において強大な影響力を持った国家であり、特に18世紀から19世紀にかけての軍事力、行政改革、文化的貢献で知られています。プロイセンはドイツ統一の原動力となり、最終的に「ドイツ帝国」の形成に大きな役割を果たしました。

プロイセン王国の成立
ブランデンブルク=プロイセン公国がヨーロッパで勢力を拡大していた時期に、神聖ローマ帝国からの独立性を強調し、王国としての地位を確立するために、1701年ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ3世が「フリードリヒ1世」としてプロイセン王を名乗ったことによりプロイセン王国が誕生しました。
初期の領土は現在のドイツ北東部、ポーランド北部、バルト海沿岸に位置し、主要都市にはベルリン(首都)やケーニヒスベルク(現カリーニングラード)があります。
18世紀末に世界で初めて義務教育を導入し、識字率の向上に成功。
そしてプロイセンはフンボルト兄弟やカントなど、多くの思想家や科学者がプロイセンから輩出され、ベルリンはプロイセン時代に文化と芸術の中心地として発展しました。

プロイセン王国の歴史的な転換点
ナポレオン戦争(1803年~1815年)で敗北したプロイセンは、軍事、行政、経済の抜本的な改革を行うことで目紛しく発展していくことになります。
農奴制の廃止や経済の自由化、軍の再編成を進め、普墺戦争(1866年)では オーストリアを破り、北ドイツ連邦を結成。普仏戦争(1870年~1871年)ではフランスに勝利し、ドイツ帝国が成立。プロイセン王ヴィルヘルム1世が初代ドイツ皇帝となりました。

プロイセン王国の消滅
第一次世界大戦後(1918年)ドイツ帝国の崩壊により、プロイセン王国も事実上解体され今は無き失われた王国となったのです。

プロイセン王国とコインの歴史
プロイセン王国の硬貨や記念メダルは、当時の繁栄と歴史を象徴するアイテムです。特に、フリードリヒ大王やヴィルヘルム1世、ヴィルヘルム4世の時代に発行されたコインが有名ですが、プロイセン王国のコイン全体が優れた彫刻技術とデザイン、そして王国の歴史的背景から世界中のアンティークコイン市場で高額で取引されています。

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1851年 プロイセン ヴィルヘルム4世 6ダカット金貨(PCGS/SP65)