ビットコインとアンティークコイン、2つの「コイン」の比較・メリット・デメリット

はじめに

近年、投資の対象として常に話題に上がり続けるビットコイン。
片や古来より富裕層が資産保全・資産移転・投資に用いてきたアンティークコイン。

同じ「コイン」と名の付く資産同士。
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世紀の現在、資産保全や投資を検討した時、どのように活用できるのでしょうか。

それぞれの特徴を5つの項目で比較し、検討してみました。資産ポートフォリオの御参考になれば幸いです。

アンティークコイン活用に関する記事はこちら。

アンティークコインとは?資産保全における強み

アンティークコインを活かした資産保全・運用

資産保全ポートフォリオの組み方

 アンティークコイン 5ギニー金貨 ジェームズ2世

①はじめやすさ(資本)

ビットコインは日々価格が変動し続け、202012月現在1BTC200万円前後を行き来しています。仮想通貨取引所次第ですが、少額から購入することも勿論可能で、数千~数万円の予算から始めることが可能です。


アンティークコインも数万円から購入できるコインはあり、世界各国の自分の好きな地域・モチーフのコインをこの価格帯から探すことが可能です。しかし、資産保全や投資的文脈でアンティークコインの真価を発揮したい場合、希少性が高い数十~数百万円台のコインから購入するのが基本といえます。

スタートにあたっての単純な必要資金の軽さとしては、ビットコインに軍配が上がるでしょう。

 

②はじめやすさ(知識)

ビットコインは、シンプルには仮想通貨取引所に口座開設し、ビットコインを購入し、好きなタイミングで売るのみとなります(もちろん税制度の知識等は必要)
そこから為替知識と世界情勢をインストールしながら、相場を見極め売買をしていくことになるため、広い範囲の知識を収集していく作業が必要になります。

資産保全・投資としてアンティークコインを考えるとき、まずはその用途に当てはまるコインを選ぶところから始まります。しかし世の中にコインは約20万種存在すると言われ、そのうち資産保全・投資に効果的なコインはわずか400~500種類程度とされます。

一から独学でこれを学ぼうとすると、国内外の取引データやコイン1枚1枚の価値・ストーリーなど膨大な情報と向き合わなくてはなりません(そこが楽しみでもありますが…)

これをサポートするために専門のコインディーラーがいますので、ディーラーと相談しながら、ニーズに合った1枚を選んでいく形になります。

両者それぞれ毛色が違うものですが、業界を研究している専門家に相談し易いという点でアンティークコインに軍配が上がるかと思われます。

アンティークコインとは?資産保全における強み

 

③投資的メリット


ビットコイン最大の魅力はなんといってもその爆発力でしょう。数か月、時には数日で2倍、3倍といった相場変動が起きることがあります。多くの方がこうした爆発力にも期待して投資を行っているのではないでしょうか。

一方アンティークコインですが、短期的な相場の上り方はビットコインに劣ります。ですが、中長期での値上がり率には目を見張るものがあり、ある価格で購入したコインが数年後に数倍の価格でオークション取引がされることがしばしばあります。
これはコインの希少性とコレクション性に基づくもので、供給が少ないのに需要が高いという市場状況が作用し、1枚のコインの価値が飛躍的に高められる、という現象が起こり得ます。

投資的メリットの観点で単純比較は難しいですが、短期的な期待はビットコイン・中長期的な期待はアンティークコインにそれぞれ強みが見られると言えます。

アンティークコインを活かした資産保全・運用

 投資的リスク


それではリスクの方はどうでしょうか。
ビットコインはメリットの裏返しにもなりますが、金融ショックや世界情勢のあおりを受けて、12日という短期間での暴落が過去に起きています。近年では新型コロナウィルスという未曽有の事態によってその相場が大きく下がりました。
上がるときは上がり続けますが、いつ短期的バブルが崩壊するかは専門家でも読み切れないことがあるでしょう。

対してアンティークコインは、前提として100年以上前のコインが市場に新たに供給されることがなく、外的要因による相場の下落が基本的に無い業界です。新型コロナウィルス影響下でもコインの価値そのものは下がらず、むしろ需要が増えたために上昇傾向にありました。
むしろそこを強みとして、現金からの資産移転や資産保全に活用されるのが、アンティークコイン最大の特徴でもあります。

考えられるリスクとしては未鑑定のものを高額取引してしまい、結果それが贋作だったという事が挙げられますが、全世界共通の鑑定機関がコインの真贋を鑑定評価するシステムがありますので、むやみな冒険を避ければ回避できるリスクであります。

アンティークコインとは?資産保全における強み

 それぞれの固有のメリット

 

ビットコインは近年直接的な決済手段としても用いられるようになっており、今や小売店でもビットコイン決済を導入している事例が見られます。(弊社ECサイトでもビットコイン決済を導入しております)
決済における利便性・柔軟性は仮想通貨の代表たるビットコイン特有のメリットと言えるでしょう。

アンティークコインは取引価格に対して税制的観点からの資産評価を低く見積もられる傾向にあり、相続税などの節税対策用途にも用いられることが多々あります。
また、本記事において蛇足ではありますが、現物として金貨・銀貨が手元にあり、その1枚に込められた歴史的ストーリーを感じる事ができるのは、アンティークコインならではの大きな魅力です。

 

まとめ

ここまで2つの「コイン」について比較してきましたが、おおよそ以下のようにまとめることができます。

ビットコインの強みは「資本的なはじめやすさ」があり、「短期的な爆発力」を持つ点にある。
一方、「社会情勢に伴う短期的な下落リスク」はその特性上避けられないので、それを見極める知識・判断力が必要とされる。

 
対してアンティークコインの強みは「中長期の投資的伸び率」が期待でき、「投資的下落リスクが極めて低い」という点が挙げられます。
知識をつけないと誤ったコインを購入するリスクがありますが、我々コインディーラーという専門の人材に気軽に相談をして頂きながら、ご自身の知見・教養を深めていっていただくことができます。

以上の比較を踏まえまして、我々がコインディーラーだからと言って、ビットコイン(仮想通貨)は不安定だから今すぐアンティークコインに乗り換えましょう!という短絡的なご提案をするつもりはございません。

一方で資産保全・資産運用のポートフォリオにおいて、アンティークコインという優れた手段が存在することをご存じ頂ければ嬉しく思います。

ここでは語り切れなかったコインならではの教養性・面白さといった側面もございますので、是非弊社サイトのブログやnote記事も併せてご覧いただけたら幸いです。

繰り返しにはなりますが、弊社ECサイトではビットコイン決済でアンティークコインを御購入いただくことが可能です。資産の保全・分散にも是非ともお役立て下さいませ。

noteにもアンティークコイン記事を掲載しております。是非ご覧くださいませ。

併せてご覧いただくと、コインについてより深くご理解いただけます。

アンティークコインとは?資産保全における強み

アンティークコインを活かした資産保全・運用

資産保全ポートフォリオの組み方