富裕層の資産運用実態調査【36.8%が現預金を50%以上保有】
資産が増えるほど、運用の目的は「大きく増やすこと」から、築いた資産をいかに守るかへと変化していきます。
2026年6月、純金融資産1億円以上の男女250人を対象に行われた資産運用実態調査では、現預金が保有資産の50%以上を占める人が36.8%に上りました。さらに、現預金比率が80%以上という人も24.0%。富裕層の約4人に1人が、資産の大部分を現金・預金として保有していることになります。
これは単なる「運用への消極性」ではありません。
資産運用で最も重視することとして、最多の34.0%が「資産を減らさないこと」を挙げ、「インフレ・円安への備え」も19.2%で2位となりました。資産規模が大きくなるほど、利益を追うこと以上に、損失を避ける意識が強まる実態が見えてきます。
現預金を持つことと、資産を分散することは同じではない
現預金は、価格変動が小さく、必要なときに使いやすいという重要な役割を持っています。
一方で、資産の大半を円建ての現預金に置くことは、すべてのリスクを避けることを意味しません。インフレが進めば、預金額そのものが変わらなくても、その資金で購入できる商品やサービスの量は減っていきます。
株式、投資信託、債券、不動産を複数保有していても、それぞれが金利、為替、景気、金融市場といった共通の要因から影響を受けることもあります。
だからこそ、資産保全では、保有商品の数だけでなく、資産の価値が、何によって形成されているか
を分けて考える必要があります。
富裕層の間で、実物資産はすでに特別な存在ではない
同調査では、富裕層が保有する実物資産についても尋ねています。
金・プラチナなどの貴金属を保有する人は44.8%、高級時計・宝飾品は42.8%、美術品・骨董品は24.4%、ワイン・ウイスキーなどは23.6%でした。そして、**アンティークコインを保有する人も16.0%**に達しています。
アンティークコインは、まだ誰も知らない特殊な商品ではありません。
すでに一定数の富裕層が、金融資産とは異なる性質を持つ現物資産として保有していることが分かります。一方で、金や高級時計と比較すると保有率はまだ低く、その価値の見方や選び方が十分に知られていない分野ともいえるでしょう。
アンティークコインの価値は「金の重さ」だけでは決まらない
アンティークコインの価値を構成するのは、金や銀といった素材だけではありません。
発行された時代や国、発行枚数、現存数、歴史的背景、意匠、保存状態、コレクターからの需要など、複数の要素が組み合わさって市場価値が形成されます。
たとえば、同じ種類のコインであっても、保存状態や鑑定評価が異なれば、取引価格に大きな差が生じることがあります。
現在では、NGCやPCGSなどの第三者鑑定機関が、コインの真贋や状態を確認し、鑑定結果や識別番号を記載した専用ケースに封入する仕組みを提供しています。NGCでは、年代、額面、種類、グレード、識別番号などをラベルに記載してコインを封入しており、PCGSも鑑定・評価と改ざん防止ケースへの封入を行っています。
こうした第三者評価があることで、専門家でなければ外見だけでは判断しにくいコインについても、状態や個体を確認するための共通基準を持ちやすくなりました。
ただし、鑑定済みであればどのコインを購入してもよい、という意味ではありません。
資産保全に向くコインと、向かないコインがある
アンティークコインを検討する際に重要なのは、単に「古い」「金でできている」「鑑定評価が高い」という理由だけで選ばないことです。
確認すべきなのは、主に次の要素です。
- 国内外で継続的な需要が見込める銘柄か
- 発行枚数や現存数に希少性があるか
- 過去のオークションで取引実績が確認できるか
- 鑑定評価に対して販売価格が妥当か
- 将来売却する際の相談先や流通経路があるか
特に注意したいのが、購入時の価格だけを見て判断することです。
希少なコインであっても、相場とかけ離れた価格で購入すれば、将来の売却時に損失が生じる可能性があります。また、知名度や需要が限定的なコインは、買い手が見つかるまで時間を要する場合もあります。
アンティークコインによる資産保全では、「何を買うか」と同じくらい、いくらで買い、将来どのように売るかが重要です。
「自分だけで判断している」富裕層が31.2%
今回の調査では、資産運用について「相談していない・自分だけで判断している」と回答した人が31.2%に上りました。
銀行を相談先とする人は32.0%、証券会社は30.4%でしたが、現在受けている提案への満足度については、「あてはまるものはない」が24.0%、「どちらともいえない」が26.4%を占めています。強い不満があるというより、自分に合う選択肢や相談先が見つかっていない人が少なくないことがうかがえます。
アンティークコインは、証券会社の口座画面で銘柄を比較し、その場で売買できる商品ではありません。
だからこそ、購入前には、
- コインそのものの価値
- 過去の取引価格
- 販売価格の妥当性
- 保有期間の考え方
- 将来の売却方法
を、客観的な資料とともに確認する必要があります。
資産を「増やす」だけでなく「守る」ために
富裕層の多くが資産保全を優先しながら、依然として現預金や国内の伝統的な金融資産へ資産を集中させています。
もちろん、アンティークコインだけで資産を守れるわけではありません。価格は必ず上昇するものではなく、市場環境、為替、保存状態、需要によって変動します。売却まで一定の時間を要する可能性もあります。
それでも、
現預金や金融商品とは異なる背景から価値が形成される資産を、
保有資産の一部に組み入れる
という考え方は、資産の置き場所を見直すうえで検討する価値があります。
大切なのは、流行や短期的な値上がりを追うことではありません。
歴史的な希少性があり、第三者鑑定が付され、過去の取引実績を確認できるコインを、適正な価格で選ぶこと。そして、購入時点から将来の売却までを見据えておくことです。
100万円から考える、現物資産の個別相談
COCOINでは、アンティークコインを初めて検討される方に向けて、資産保全のための個別相談を行っています。
ご相談では、現在の資産構成や保有目的、ご予算を伺いながら、100万円・200万円・300万円でどのような選択肢が考えられるのかをご説明します。
販売ありきではありません。
アンティークコインがご自身の目的に合うのか、どのようなリスクがあるのか、購入前に何を確認すべきかを知る機会としてご活用ください。
資産を増やすことと同じくらい、資産の置き場所を分けることも大切です。
COCOINでは、コインの選定だけでなく、保有中のご相談から将来の売却まで継続して伴走いたします。
【資産保全のための個別相談をご希望の方はこちら】
※アンティークコインの価格は、希少性、保存状態、為替、市場環境、需要等によって変動し、購入価格を下回る可能性があります。将来の価格上昇や利益を保証するものではありません。
※紹介した調査は、2026年6月22日から23日に実施された、純金融資産1億円以上の男女250人を対象とするオンラインアンケートです。調査対象や回答数には限りがあるため、すべての富裕層の傾向を示すものではありません。
