富裕層が「現物資産」を買う理由とは?金価格高騰の先に見るアンティークコインという選択肢

世界の富裕層の資産運用に、興味深い変化が起きています。

2026年8月27日、英Financial Timesは、富裕層による「現物の金」への需要が急増していると報じました。

注目したいのは、単に「金価格が上がっている」という話ではありません。

一部の富裕層が、金ETFなどの金融商品ではなく、実際に金そのものを所有することを選び始めているのです。

富裕層が求めているのは「金」だけではなく「現物を持つこと」

Financial Timesによれば、ロンドンの金ディーラーSharps Pixleyでは保管庫がほぼ満杯となり、新たな施設を探しているといいます。

スイスからシンガポールまで貴金属保管施設への需要が拡大しており、スイスのMKS PAMPでは富裕層顧客向けの専用保管施設も検討されています。背景にあるのが、金価格の上昇と、現物の金を直接所有したいという富裕層の需要です。

ここには、資産運用を考えるうえで重要なヒントがあります。

それは、

「何に投資するか」だけでなく、「どのような形で資産を持つか」という発想です。

株式、債券、投資信託、ETFなどは資産形成において重要な選択肢ですが、それらとは性質の異なる資産として、金、美術品、アンティークコインなどの「現物資産」を組み合わせる考え方があります。

資産を増やすことと同じくらい、資産の置き場所を分けることも大切なのです。

現物資産なら、何を持っても同じなのか?

もちろん、そうではありません。

米Regions Bankのウェルスマネジメント部門も2026年8月24日、コレクティブルを資産戦略へ取り入れる考え方について解説しています。

そこで価値を左右する重要な要素として挙げられているのが、

「状態」「希少性」「市場需要」

です。

さらに、長期的に価値を守るためには、来歴・真正性に関する資料、適切な保管、保険、税務・相続への配慮なども重要だと指摘しています。

つまり、現物資産を保有する場合は、

「現物だから価値がある」のではなく、「どの現物を選ぶか」が重要

ということです。

金とアンティークコインの大きな違い

ここで、金地金とアンティークコインを比較してみましょう。

金地金の価値は、基本的には「重量×金価格」を中心に形成されます。

一方、アンティークコインの場合は、それだけではありません。

金そのものの価値に加えて、

希少性、歴史的背景、デザイン、保存状態、鑑定評価、世界のコレクター需要

など、複数の要素によって市場価格が形成されます。

例えば、同じ重量の金を使用したコインでも、発行枚数が極めて少ないもの、現存数が少ないもの、NGC・PCGSで高い評価を受けたもの、歴史的に重要な背景を持つものでは、市場での評価が大きく異なる場合があります。

これが、金地金とアンティークコインの大きな違いです。

世界では今も、希少コインが活発に取引されている

そして現在、世界のコイン市場でも大規模な取引が行われています。

米国コインだけでなく、古代コイン、英国、スペイン、ポルトガル、ラテンアメリカをはじめとする世界各国のコインが複数の専門セッションに分けて出品され、オークションは約2週間開催予定です。

ここから見えてくるのは、アンティークコインが単なる「古いお金」ではなく、世界中に売買市場を持つコレクティブルの一分野だということです。

ただし、すべてのアンティークコインに同じ市場性があるわけではありません。

だからこそ、購入時には価格だけを見るのではなく、

「世界市場で需要があるか」
「過去にどの程度の価格で取引されているか」
「同グレードの現存数はどの程度か」
「将来売却するとしたら、どこで誰に売るのか」

まで考えることが重要になります。

「現物を持つ」から「どの現物を持つか」へ

今回のFinancial Timesの記事で特に興味深いのは、富裕層が金を買っていることそのものではありません。

金融資産とは異なる形で、資産の一部を直接所有したいという需要が表れていることです。

その視点に立つと、金地金だけでなく、アンティークコイン、美術品、時計などのコレクティブルも選択肢として見えてきます。

そして次に重要になるのが、

「どの現物を選ぶのか」

という問題です。

アンティークコインであれば、単に古いものや金含有量が多いものではなく、希少性、グレード、歴史性、世界的な需要、過去の取引履歴などを総合的に見て判断する必要があります。

この「選ぶ力」こそ、アンティークコインを保有するうえで最も重要なポイントの一つです。

アンティークコインを購入する前に、「出口」まで考える

そしてもう一つ、COCOINが特に重要だと考えているのが売却時の出口です。

どれほど希少なコインでも、購入価格と将来の売却価格が必ずしも一致するわけではありません。

だからこそ購入前から、

「誰が欲しがるコインなのか」
「世界で取引実績があるのか」
「どのような方法で売却できるのか」

まで確認しておくことが大切です。

COCOINでは、コインそのものの希少性や鑑定評価だけでなく、過去のオークション履歴や市場性なども確認しながら、ご予算に応じたコインをご提案しています。

また、弊社でご購入いただいたコインについては、将来売却をご希望された際にも、委託販売等を通じて最後まで伴走いたします。

買う前に、出口を知る。

現物資産への関心が世界的に高まる今だからこそ、価格だけではなく「何を、なぜ持つのか」まで考えてみてはいかがでしょうか。

現在どのようなアンティークコインがご予算に合うのか、気になる方はお気軽にCOCOINまでお問い合わせください。


参考資料

Financial Times「The year the rich went wild for gold」2026年8月27日

Regions Bank「Collectibles as an Investment: What to Know」2026年8月24日