2024年 10月 03日
古代コインの鑑定評価の見方について
古代コインの世界は、その歴史的価値と希少性から、大変魅力的な市場ですが、コインの真贋や状態評価は複雑です。 今回は鑑定機関NGCの鑑定基準を例に古代コインの嗜み方をご紹介させていただきます。
グレード評価
古代コインの評価は、一般的なコインとは異なり、アルファベットで表記されます。例えば「Gem MS(Mint State)」はトップグレードを示し、使用痕がない状態です。一方で、例えば「VF(Very Fine)」は、使用されながらもデザインが明瞭に残っているコインを指します。各グレードはコインの保存状態を示す重要な指標となります。
主なグレード例:グレード・名称・70段階で表した場合の相当数
Gem MS(Gem Mint State) 65-70 (トップグレード)
Ch MS (Choice Mint State)63-64
MS (Mint State)60-62
Ch AU (Choice About Uncirculated)55-59
AU (About Uncirculated)(準未使用)50-54
Ch XF (Choice Extremely Fine)45‐49
XF (Extremely Fine)(極美品)40‐44
Ch VF (Choice Very Fine)30-35
VF (Very Fine)(美品)20-25
※2001年以降に鑑定された物には★が付く鑑定品もございます。コインの特定箇所が非常に優れている場合に付けられる物でグレード評価自体には影響がございません。
※稀に古代コインの場合グレード表記にPRとありますとPoor(粗悪品)の意となります。
打刻の状態と表面の状態
打刻の正確さや中心位置、全体の均一さなども評価され、これを「Strike」と呼びます。また、表面の保存状態は「Surface」として、腐食や傷の有無、光沢具合などで評価されます。これらは5段階で評価され、数字が高いほど状態が良いことを示します。
特に古代銀貨には銀メッキが施されている場合があり、どの程度残っているかも価値に影響を与えます。
未鑑定コインの魅力とリスク
未鑑定の古代コインは、比較的安価で入手できる一方、真贋の見極めが非常に難しく、購入にはリスクが伴います。 未鑑定品には、直接触れて歴史に触れる楽しみがある反面、贋作や加工品が多いため、私たちコレクターや投資家は慎重に取引を行う必要があります。特に売却を検討する際には、信頼できる業者や鑑定機関を利用することが重要です。
市場の動向
古代コイン市場は、現在でも成長途上にありますが、近年のNGC鑑定によって相場が徐々に形成されつつあります。特に、希少価値の高いコインや歴史的意義のあるコインは、今後もコレクター市場で高い需要を維持すると予想されます。
最後に
古代コインの鑑定評価を理解することで、より価値のあるコレクションや投資を実現することが可能です。安全策として、我々COCOINや鑑定品を判断材料とし最大限お楽しみいただけますと幸いです。
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