ルイ14世という人物について

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本日はアンティークコインの魅力の一つであるモチーフとなった人物をご紹介させていただきます。
1654年フランス ルイ14世 金メダル(PCGS/SP66)


ブルボン朝絶対王政の全盛期を現出させ太陽王(Le Roi Soleil)とも呼ばれたルイ14世。
詳しくご存知ではない方でも名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。

誕生日は1638年9月5日。
フランス国王にわずか5歳で即位したため、在位期間は1643〜1715と長きに渡ります。
幼少で即位したため、母后アンヌ・ドートリッシュが摂政となり、宰相にマザランを用いました。

1648年王が10歳のとき、パリ高等法院の反抗に発する「フロンドの乱」に直面し、パリを脱出。その後国内を転々としました。
この幼少期の不安と恐怖の記憶は根深い影響を与え、貴族と高等法院を憎み、騒乱の地パリそのものを嫌悪していたと言われています。

1659年スペインとピレネー条約を結んだ際にスペイン王女マリア・テレサと政略結婚をしています。

1661年 後見の宰相マザランの死後親政を開始。
新旧の貴族勢力をたくみにあやつり,軍隊を強化し王権の徹底につとめました。

1682年 巨額な費用と労役をつぎこみ、かの有名なヴェルサイユ宮殿を竣工させ王宮を移しました。

「私は戦争を好む」と公言する王の親政54年のうち、31年は戦争のときでした。
国力と武力を背景に「自然国境説」を唱え
・南ネーデルラント継承戦争(1667〜68)
・オランダ侵略戦争(1672〜78)
・ファルツ継承戦争(1689〜97)
・スペイン継承戦争(1701〜13)
と、たび重なる外征を行いました。

戦争は泥沼の長期戦となり、国内の反乱や大厳冬(1709)の飢饉も加わり
1715年9月1日ルイ14世は誕生日を目前に77歳で没しました。

在位期間は72年を誇り、「中世以後の国家元首として最長の在位期間を持つ人物」としてギネス世界記録にも認定されています。

人柄、時代背景、人間模様、そして今なお存在しているヴェルサイユ宮殿。
様々な角度から思いを馳せらせてくれるルイ14世は
2015年フランス本国で豪華製作陣によりドラマ化されております。


「ヴェルサイユ」(全30話)は実際にヴェルサイユ宮殿で撮影されている映像はもちろん、ストーリーも豪華絢爛。
高い評価を得ています。

彼のコインを片手に彼を描いたドラマを見る、そんな嗜み方はいかがでしょうか。

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