2023年 3月 12日

デザイン性、希少性、エピソード三拍子揃ったコインのご紹介

1831年にウィリアム4世の戴冠を記念して発行された金メダルです。

鑑定機関NGCでPF61 ウルトラカメオという特別な評価を受けています。

表面には英国王ウィリアム4世の肖像が、

裏面にはアデレード王妃の肖像が精緻なデザインで描かれています。

モチーフであるウィリアム4世は兄であるジョージ4世の後を継いで英国王になりました。

また、後の英国女王ヴィクトリアの叔父にあたります。

浪費癖のある兄とは対照的に倹約家の人物であり、自らの戴冠式を簡素に済ませ、侍従も連れずに市内を度々散策して回るなど、気さくで王様として市民からの人気が高かったと言われます。

王位継承が決まる前から庶子として10人の子供がおり、英国王になるにあたり全員を王室に加えることになりました。アデレード王妃もこれに理解を示し、ウィリアム4世の連れ子を我が子のように大切に育てつつ良き伴侶として英国を支えた逸話が残されています。

肖像の美しさが目を引くデザインは、

「ウナとライオン」「ゴシッククラウン」「スリーグレイシス」など数々の名作を世に生み出した、ウィリアム・ワイオン氏です。

コインの発行枚数はわずか1200枚程度であり、歴史の中で金として溶かされてしまったものも多いことから、現存する枚数は1000枚以下と言われます。

鑑定済みとなると更に少数になります。その中でプルーフ鑑定、しかもウルトラカメオとなると特別貴重な1枚です。

この機会にぜひご検討くださいませ。